起業、会社設立、事業計画書、契約書、社内規程、インターネット、法務、中小企業支援。愛知県、名古屋市、豊田市 井藤行政書士事務所

 ビジネスモデルの意義に関するまとめ

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起業、開業、会社設立準備とビジネスモデル
第5号(2008/09/02
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こんにちは。行政書士の井藤です。
ビジネスモデルとは、儲かる仕組みのこと。
ビジネスモデル×実行=利益 とも言います。
ビジネスモデル思考で、起業、開業、新規事業を成功させましょう!!

◇第5号のメニューはこちらです
1)ビジネスモデルの意義に関するまとめ
2)編集後記
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1)ビジネスモデルの意義に関するまとめ

前回まで、ビジネスモデル思考の意義をいろいろと述べて参りましたが、今回は、そのまとめとしたいと思います。

ビジネスモデルとは、「儲かる仕組み」のことを言います。
もう少し一般的な表現を使えば、必ずしも儲けることが目的でなくても、ビジネスモデル的な考え方は応用可能ですので、
「うまくやる仕組み」「確かな成果を出す仕組み」として捉えても良いでしょう。

ビジネス(と言うよりビジネスに限らず何らかの企画を)をスタートするときは、闇雲(やみくも)に、始めるのではなく、
このようなビジネスモデル(成功パターン、仕組み)を描き、その実現の為の方策を肉付けして行くのが、成功の近道です。

せっかく素晴らしいアイデアであっても、思いつきだけで行動を起こしてしまい、ビジネスモデル化(成功パターン化)が出来ていなければ、
出口(結果の方向)がどこなのかを見つけることが難しい、行き当たりばったりの行動となってしまいます。

事業計画の大切さを理解して、アイデア段階でいきなり、詳細な事業計画の作成を試みる方もたくさんいます。
このような方の作成した事業計画の多くは、アイデアの素晴らしさが詳細に述べられていますが、
「その素晴らしいアイデア」がどのようなプロセスを経て、具体的なビジネスに展開されていくのかが欠落しており、
好ましい理想の結果や夢のような数字は表現されていますが、その結果に至る道筋が見えません。
このような、素晴らしいアイデアと現実的な事業計画の架け橋となるのが、アイデアをビジネスに代える仕組み=ビジネスモデルなのです。

ところで、ビジネスモデルと言う言葉には、大きく分けて、2つの意味があります。
ひとつは、現実のビジネスを分析しその仕組みをモデル化すると言う意味でのビジネスモデルです。
ここでは、このようなビジネスモデルを「現実のビジネスモデル」と呼ぶこととします。

「現実のビジネスモデル」は、現実に行われているビジネスの儲けの仕組み(あるいは儲からない仕組み、うまく行っている仕組み、あるいは、うまく行っていない仕組み)を調査、分析し、明らかにして行くことです。
このことは、複雑な個別の現実をモデル化、シンプル化、客観化してことでもあります。
このような現実のビジネスモデルを明らかにして行くことを経理的には「決算」と呼びます。
また、P(PLAN)→D(DO)→C(CHECK)→A(ACTION)のマネジメントサイクルにおける、C(CHECK)に当たる行為が、
このビジネスモデルを明らかにして行くことでもあります。

ビジネスモデルの2つの意味の内、もうひとつの方は、上で、「アイデアをビジネスに代える仕組み」と行った意味でのビジネスモデルです。
ここでは、このようなビジネスモデルを「目標のビジネスモデル」と呼ぶこととします。

「目標のビジネスモデル」は、上のP(PLAN)→D(DO)→C(CHECK)→A(ACTION)のマネジメントサイクルのプロセスで表現すると、P(PLAN)
に相当しますが、P(PLAN)を事業計画と考えた場合は、それ以前の段階、 即ち、「アイデアと事業計画の架け橋」を意味します。
もっとも、目標のビジネスモデルは必ずしも、行動(DO)の前だけに考えることではありません。
P(PLAN)→D(DO)→C(CHECK)の結果、新たなA(ACTION)を起こすことは、新たなビジネスモデルを稼働させることだからです。

さて、ここまで、ビジネスモデルには「現実のビジネスモデル」と「目標のビジネスモデル」の2つの意味があると言いましたが、
これらは、文字通り「現実」の仕組みを表すものと「目標」の仕組みを表すものと考えることができます。

目標のビジネスモデルの構築方法を考える際にも、現実のビジネスモデルの分析の方法が参考になります。
目標のビジネスモデルの構築においても、自分の思いだけに頼らず、
現実を分析するように、客観的な現状分析とシンプルな表現が大切なのです。

なお、ビジネスモデルの表現形式に関しては、ビジネスモデルは、そのビジネスの核となる部分を的確に表現できていれば良いのであって、
表現形式にはあまりとらわれる必要はありません。
箇条書きでも良いし、図や絵であっても良いかも知れません。
「いかに、儲かる仕組みであるか」の本質が、具体的に、表現されているかが大切です。

従って、体裁にとらわれて、詳細な文章を書くより前に、
まず、ビジネスアイデアをいかにビジネスモデル化するかを自身で納得できるまで検討することが大切です。

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2)編集後記

今回は、ビジネスモデルの意義に関して、前回までのまとめの意味でもう一度述べました。

強いビジネスモデルを持つことは、ビジネス成功の大きな要因となります。
このビジネスモデル指向は、ビジネスだけに限らず、広く、社会一般で応用が可能な考え方です。

これからは、「ビジネスモデルの時代」とも言われています。
「ビジネスモデル思考」を鍛えて活きましょう!!

次回からは、具体的なビジネスモデルの構築方法と起業、創業準備について、考えて行きたいと思います。
 
最後になりましたが、皆様の、ビジネス、健康、生活が豊かなものとなりますことを祈っております。

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発行元  行政書士井藤事務所  井藤真生
事務所e-mail    gyosei@fullstage.jp
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〒471-0063  愛知県豊田市京町3−111−1
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