起業、会社設立、事業計画書、契約書、社内規程、インターネット、法務、中小企業支援。愛知県、名古屋市、豊田市 井藤行政書士事務所

 将来の独立・起業に備えて準備すべきこと

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会社設立、独立、起業、開業と新会社経営
第22号(2009/06/15
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こんにちは。行政書士の井藤です。
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起業や会社経営に役立つ、実践的情報を発信して行くことを目標としています。

今回は、「将来の独立・起業に備えて準備すべきこと」について考えてみたいと思います。

◇第22号のメニューはこちらです
(1)将来の独立・起業に備えて準備すべきこと
(2)編集後記

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(1)将来の独立・起業に備えて準備すべきこと
■ 期限を決めて、起業準備に着手しよう

「将来できれば起業したいと思っています。」
「将来の起業が夢です。」
「将来○○屋をやりたいと思っています。」
「その為にはどんなことをするば良いでしょうか?」と、言うような質問を頂く機会が多くあります。

そんな時には以下のように答えることにしています。
「本当に、起業がしたいのであれば、
いつまでに、こんな準備をすると言った、具体的な期限を決め、 準備と行動に着手することが大切です。」

「もちろん、実際に準備活動をしてみると、
「思っていたのとは違う」  「こんなはずではなかった」と言うことになるでしょう。
そうなったら、また、新たな計画を立て、
いつまでに、こんな準備をすると言った、具体的な期限を決め、 準備と行動を再開することが大切です。」

経営とは、計画(plan)→実行(do)→評価(check) →改善(action)のPDCAのサイクルを回して行くことです。
従って、起業準備段階から、PDCAのサイクルを回して行くことが大切です。

昨今、「スピード経営」と言う言葉が、重視されていますが、
「スピード経営」とは、PDCAのサイクルの回転のスピードを上げることで、自らの事業を優位にしようとすることです。

■独立、起業の為に必要な3つの材料

事業準備計画を考えるにおいて大切なことは、
独立、起業の為に必要な材料をどうやって揃えて行くかが大切です。

独立、起業の為に必要な材料とは・・・・
どんな事業でも以下の3つの材料を準備する必要があります。

1)起業テーマとその為の技術
自分が独立、起業したい分野とその分野に関するスペシャリストとしての技術を習得することです。

2)経営管理の為の知識、人脈作り・組織作り
経営者としての基本的な知識と、将来のお客様候補や共同経営者、支援者、専門家との人脈作り。

3)資金
独立、起業の為に元金が必要です。 まず、自己資金を計画的に蓄えることが大切です。

それでは、これら、独立、起業の為に必要な3つの材料について、1項目ずつ、詳しく、見て行きましょう。

■起業テーマとその為の技術

独立、起業の為に必要な材料(1)は、起業テーマとその為の技術です。
自分が独立、起業したい分野とその分野に関するスペシャリストとしての技術を習得することです。

例えば、将来、居酒屋を経営したいのであれば、居酒屋業界に関する知識と技能を身につける必要があるでしょう。
その為に、例えば、居酒屋に勤務してみる。
勉強の為に、居酒屋のフランチャイズ説明会に参加してみる。
料理学校へ通う。等々。いろいろあるでしょう。

具体的に、計画を立て、実行することが大切です。
また、起業テーマが、まだ、特定されていない場合や、起業テーマに迷っているような段階では、
比較的、広い範囲で、まず、情報収集から入り、準備段階で、徐々に、経験や学習を重ねた後、テーマを絞って行くことを考えても良いでしょう。

何れにしても、机上で考えているだけでは、先には進みませんので、将来の「スピード経営」を意識し、考え→実行→考え→実行
と実践的経験を重ねて行き、「勘どころ」を掴むことが大切です。

■経営管理の為の知識、人脈作り・組織作り

独立、起業の為に必要な材料(2)は、経営管理の為の知識、人脈作り・組織作りです。
経営者としての基本的な知識と、将来のお客様候補や共同経営者、支援者、専門家との人脈作りです。

独立、起業の為に必要な材料(1)で、自分が独立、起業したい分野とその分野に関するスペシャリストとしての技術を習得トレーニングする際に、
併せて、経営と人脈についても習得するように意識しましょう。

例えば、居酒屋を経営したいのであれば、
例えば、居酒屋に勤務してみる。
勉強の為に、居酒屋のフランチャイズ説明会に参加してみる。
その際に、技術的な習得だけではなく、「儲けの仕組み」学ぶ。
出入りの業者、業界の知識の習得、や専門家と知り合いになる等。

もちろん、これだけでは足りません。
経営に関する本を読んだり、全く、異なる業界の人の話を聴くことも有効なことがあります。

■資金の準備

独立、起業の為に必要な材料(3)は、資金です。
独立、起業の為に元金が必要です。
まず、自己資金を計画的に蓄えることが大切です。

独立、起業の為に自己資金がいくらあれば良いか?
は、これからやろうと思う、事業の内容や規模によって異なるでしょう。

現在の法律(会社法)では、資本金1円から、会社を設立することができますが、
以前の法律では、有限会社の最低資本金は300万円、株式会社の最低資本金は1,000万円以上と規定されていました。
現在ではパソコン1台と技術さえあれば、本当に資本金1円でも経営ができる事業があるかも知れません。
しかし、そのような特別な場合を除き、一人起業の場合の資本金300万円、複数人で起業の場合、
資本金1,000万円程度は必要と言うのは、あながち、いい加減な数字ではないと思われます。

初期投資と軌道に乗るまでの運転資金の準備が必要です。
軌道に乗るまでの運転資金とは、損益収支が±0になり、収入で支出をまかなうことができるまでの状態になるまでの赤字の金額の意味です。
また、事業計画がしっかりしていれば、自己資金と同額程度までなら、開業資金として借り入れができます。
その為にも、自己資金を計画的に準備する必要があります。

(2)編集後記

今回は、起業準備をテーマにおおくりしました。
独立・起業〜経営と言うゲームに参加するためには、天性の才能と勘にだけ頼ることは、凡人にはできません。
ゲームには作戦が必要で、その作戦が事業計画(ビジネスプラン)です。
P(プラン)、D(デュー)、C(チェック)、A(アクション)の、マネジメントサイクルをいかに、上手に回転させて行くかが、ビジネスそのものです。
従って、起業準備と言う行為も、マネジメントサイクルの回転をスタートさせることが大切です。、

しかし、プラン、計画は計画に過ぎません。
実際に、デュー、行動し、チェックの結果、どんどん変更されるべきものであり、変更すべきものであります。
もっと良い方法、もっと楽しいことが見つかった場合は、計画を変更することが大切です。
結果、アクションを起こして行きましょう。

アクション(action)動作や行動を意味する英語。映画などにおいての俳優の演技。
ゲームでは、主に反射神経を必要とするゲーム(アクションゲーム)のことを言う。
さて、起業と言うビジネスゲームで、どのような、演技を行い、どんな反射神経を身につけ、どんな結果を目指しますか?
楽しいゲームが好きですか?

最後になりましたが、皆様の、ビジネス、健康、生活が豊かなものとなりますことを祈っております。

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発行元  行政書士井藤事務所  井藤真生
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