中小企業にとっての契約書のチェックポイントを簡潔に紹介します。愛知県、名古屋市、豊田市 井藤行政書士事務所

中小企業にとっての契約書の「実践的」チェックポイント


契約書のチェックと言っても中小企業は大手の契約書に従うだけ?

自社オリジナル製品の販売に関する契約書、自社オリジナルのサービスの提供に関する契約書、対等な立場での共同特許や共同事業に関する契約書。このような場合は、中小企業と言えども(社内に法務の専門家がいない中小企業だからこそ)外部の専門家の意見を聴き、自ら、契約書の文案を考えるべきでしょう。また、重要な契約であれば、弁護士に交渉を委任することも考えるべきでしょう。この時は、一般的な契約に関する教科書的な知識も重要になって来ます。

しかしながら、普通の請負型中小企業の日常的な契約の多くは、大手会社からの定型契約書(約款の場合もあり)に、機械的に、記名、押印を求められることがなんと多いことでしょう。このような場合、一応、形式的なチェックはするものの、こちら側の意見が通るはずもなく、空しさを感じている方も多いのではないのでしょうか?あるいは、儀式や作業と割り切って、保険の約款(従わなければ加入できない)やソフトウェアの使用許諾書(Noではソフトが利用できない)のように読むこともなく、記名、押印をしておられる方もおられるのではないでしょうか?
確かに、大手会社に意見など通らないかも知れませんが、

それでも、契約書を一通りチェックすることは以下の理由があるから必要です。

1)貴方を騙そうとする契約書は確かにあります。OKと言ってはいけない契約です。

小説のような詐欺行為は少ないかも知れませんが、「 合法的に、いざという時に、相手側が100%得をし、こちらが100%損をする」契約書があります。また、そのようないかにリスクを相手に押しつけるのかが契約だと考えている人もいます。このような契約をしてはいけません。

2)単純にミスがある契約書があります

「大手会社の様式だから大丈夫」と言うことはありません。担当者の知識不足によるミス、誤記、矛盾する項目の存在。意外に多いものです。(納期遅れのペナルティが年利125%と書いてあった契約書を見たことがあります。担当者は「12.5%のミスです」と言っていましたが、本当でしょうか?」。単純なミスでも、書類になってしまえば、それを否定するのはやっかいなことです。しっかりチェックしましょう(特に数字に注意)。

3)契約書を読めば、相手の会社の品格が分かります

よく、「契約書の努力規定や協調規定は意味がない。何も決まっていないのと同じなので、項目から削除すべき。」とおっしゃるプロの法律家の方々がいます。しかし、契約を結ぶのも契約を実行するのも人です。ロボットのような冷たい相手には、こちらも武装して構えざるを得ません。お互いに丸腰だからこそ親しくなるるのが日本のビジネスです。契約書の理念や目的は、そんな姿勢を表す条項でもあります。

契約書のチェックポイント。最も大切なこと

多くの中小企業者にとって、契約書は大手企業から取引開始の条件として与えられる儀式かも知れませんが、契約書文面を見れば、相手側企業が当社をどう見ているのかが分かります。契約には、公平な契約と不公平な契約しかありません。どの程度不公平で、その不公平が許容に耐えられるのかを検討することが、中小企業にとっての最も大切な契約書のチェックポイントだと思います(もちろん許容できないことは、修正を交渉することも検討すべきですが)

契約書のチェックポイント。「最も大切なこと」が、どうすれば実践できるのか?

では、どうしたら、公平な契約と不公平な契約かを判断することができるのか?自らの感覚だけに頼るのでは、不安でしょう。では、どうしたら良いか?世間の標準と比較すれば良いのです。例えば、建築業界であれば、標準工事下請契約約款と言う、標準的な契約書のひな型があります。この標準条文と比較して、何がどう違うのかをチェックすることで、相手の意図することを理解することができるのです。このように、業界標準と比較することで、世間と比べてどうなのかを知ることができます。

(リンク)標準工事下請契約約款(国土交通省ホームページ)


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