大きな会社から提示された契約書のチェックポイント

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契約書のチェックポイントと契約書のチェック方法について

↓ 契約書のチェックポイントと契約書のチェック方法については、以下のページを参照してください
◆◆◆ 契約書のチェックポイントと契約書のチェック方法に関する詳細はこちらで説明しています


↓ 以下は、自社より大きな会社 (特に売り先等)提示の契約書のチェックに関してです。

契約書のチェックと言っても中小企業は大手の契約書に従うだけ?

自社オリジナル製品の販売に関する契約書、自社オリジナルのサービスの提供に関する契約書、
対等な立場での共同特許や共同事業に関する契約書。 このような場合は、
中小企業と言えども(社内に法務の専門家がいない中小企業だからこそ)外部の専門家の意見を聴き、
自ら、契約書の文案を考えるべきでしょう。

しかしながら、普通の請負型中小企業の日常的な契約の多くは、
大手会社からの定型契約書(約款の場合もあり)に、
機械的に、記名、押印を求められることがなんと多いことでしょう。
一応、形式的なチェックはするものの、こちら側の意見が通るはずもなく、
空しさを感じている方も多いのではないのでしょうか?
あるいは、儀式や作業と割り切って、
保険の約款(従わなければ加入できない)や
ソフトウェアの使用許諾書(Noではソフトが利用できない)のように
読むこともなく、記名、押印をしておられる方もおられるのではないでしょうか?
確かに、大手会社に意見など通らないかも知れませんが・・・


それでも、契約書を一通りチェックすることは必要です。

簡単には変更してもらえないかも知れませんが、それでも契約書をチェックする必要があります。

1)貴方を騙そうとする契約書は確かにあります。
けっしてOKと言ってはいけない契約です。

圧倒的に不利な契約書。
「 合法的に、いざという時に、相手側が100%得をし、こちらが100%損をする」契約書があります。
また、そのようないかにリスクを相手に押しつけるのかが、契約交渉だと考えている人もいます。
このような契約をしてはいけません。

なお、法律(独占禁止法および下請法)においても
一方的な優越的な地位に基づく不公正な取引や下請いじめとされるような取引は無効であるとされています。

2)単純にミスがある契約書があります

「大手会社の様式だから大丈夫」と言うことはありません。
担当者の知識不足によるミス、誤記、矛盾する項目の存在。意外に多いものです。
(納期遅れのペナルティが年利125%と書いてあった契約書を指摘したがあります。
担当者は「12.5%のミスです」と言っていましたが、本当でしょうか?」。
単純なミスでも、正式な契約書になってしまえば、後で修正するのはやっかいなことです。
しっかりチェックしましょう(特に数字に注意)。

3)契約書を読めば、相手の会社の品格が分かります

契約を結ぶのも契約を実行するのも人です。
ロボットのような冷たい相手には、こちらも武装して構えざるを得ません。
お互いに丸腰だからこそ親しくなるのが日本のビジネスです。
契約書の理念や目的は、そんな姿勢を表す条項でもあります。

契約書のチェックポイント。最も大切なこと・・・相手を選ぶ

多くの中小企業者にとって、
契約書は大手企業から取引開始の条件として与えられる儀式かも知れませんが、
契約書文面を見れば、相手側企業が当社をどう見ているのかが分かります。
契約には、公平な契約と不公平な契約しかありません。
どの程度不公平で、その不公平が許容に耐えられるのかを検討することが、
中小企業にとっての最も大切な契約書のチェックポイントだと思います
ぜったい許容できないことは、修正を交渉しなければなりません。
「契約をしない」選択肢もあることを忘れずに交渉を行うことが大切です。
本気で交渉を行うことで、
「本当に今後も大切にしなければならない客先・取引先か?否か?」が 見えて来るのです。



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