SWOT分析とは。と、SWOT分析を利用したビジネスモデルの作り方について

SWOT分析。SWOT分析を利用したビジネスモデルの作り方

SWOT分析とは

SWOT分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字をとったもので、
内部要因(自分、自社)と外部要因(他者、環境)と分けて、下記表にて、分析・評価を行うものです。

内部要因強み(Strenghts)
井藤行政書士事務所
弱み(Weaknesses)
井藤行政書士事務所
外部要因機会(Opportunitities)
井藤行政書士事務所
脅威(Threats)
井藤行政書士事務所

内部要因とは、今から分析を行おうという主体そのもののことを指します。

例えば、自分自身のことを分析するのであれば、自分自身のことが内部要因で、自分以外の全てが外部要因になります。

あるいは、我が社のことを主体として考えるのであれば、当社の構成員が内部要因で、構成員以外の全てが外部要因になります。

さらに外部要因のなかで、顧客とか、仕入先とか、協力先とか、競合先とか、地域とか比較的ミクロ的な外部要因と、業界とか、社会とか、国家とか、経済状況とか比較的マクロな外部要因まで対象になります。

外部要因の中でも、ビジネスにおいて重視されるのが、顧客(Customer)と競合(Competitor)の 2Cと呼ばれるもので、 この2Cに内部要因である当社ompany)を加えたものをマーケティングの3Cと呼ぶことがあります。

つまりビジネスとは、当社(Company)が、競合(Competitor)と競争しながら顧客(Customer)創造していくことと捉えることもできるのです。

Strength(強み)とは、 内部分析に基づいた、自分(自社)が得意とする部分を言います。長所のことです。

Weakness(弱み)とは、内部分析に基づいた、自分(自社)が苦手とする部分を言います。短所のことです。

Opportunity (機会)とは、環境分析に基づいた、自分(自社)に有利な環境や条件を言います。

Threat(脅威)とは、環境分析に基づいた、自分(自社)に不利な環境や条件を言います。

 

SWOT分析を利用したビジネスモデル構築手順(アウトサイドイン)

SWOT分析を用いて、ビジネスモデルを構築する手法は、まず、自己分析(強みと弱み)から行う方法と、環境分析(機会、脅威)から行う方法があります。

ビジネスモデル構築を検討する際に、既に、何らかのアイデアがあり、そのアイデアをビジネスモデル化して行こうとする場合は、そのアイデアと関連する外部環境からまず分析を行っていくことが良いでしょう。(アウトサイドインアプローチと言います)

上記の3Cのところでも述べましたが、どんなビジネスであっても共通するビジネスの目的は、顧客を創出して行くことです。

どんな立派なアイデアや発明であっても、それを必要とする顧客が創出されない限りビジネスは成り立ちません。

従って、まず、社会環境、市場環境、顧客(未来の顧客と言う意味も含めて)、競合先等の外部環境を分析し、次に自身の強み、弱みを分析して行く方法が適当だと考えられます。

外部環境分析は、社会的な分析(例、食の安全が求められている、安心できる環境が求められている、コンプライアンス遵守が求められている、 環境対策・エコ化、省エネが求められている、少子高齢化社会の到来、団塊の世代の退職、外人労働者の増加、規制緩和・制度改革、地方分権化、技術革新の動向 等々)と、対象とする市場や将来の顧客、競合先等に関する分析が対象となります。

新聞やニュース、統計などによるマクロ的分析だけではなく、固有の個人や会社の実感(生の声)を知ることも大切です。

例えば主婦を対象とするビジネスであれば、主婦に実際に訊いてみる。ホームページやブログ等でターゲットとなりそうな私人の意見を読む等)

 

SWOT分析を利用したビジネスモデル構築手順(インサイドアウト)

一方、ターゲットとする市場が不明確な場合や仮にターゲットがあっても、今一度0から考えてみたいと言う場合には、まず、自己分析(強み、弱み)から行う方法が、適当でしょう。(インサイドアウトアプローチ)

自己分析については、自分の得意なこと、好きなこと、自分の能力で金にできることはないか?等に加え、行動様式や、性格まで含めて、書き出してみることが良いでしょう。書き出す方法は、自ら思いつくままに書いても良いのですが、あらかじめ多数の質問項目を用意し、それに回答して行く方法が良いかも知れません。

また、できれば、自分のことを良く知っている複数の人の意見を訊くことができれば、自己分析をより客観視することができるでしょう。あるいは、当社のことであれば、当社を良く知る外部の人やあるいは、全く利害関係のないコンサルタントに客観的に分析してもらうのも良いかも知れません。

自己分析結果をまとめるのにあたって、注意すべきことは、強みと弱みは表裏一体のことがあり、どちらに書けば良いか迷うことがあるかも知れませんが、それぞれ、両方に書いても良いと思います。例えば、ある人の弱みである消極的な性格は、その人の強みである慎重な性格と表裏一体な関係にあるかも知れません。それらは、強みにしろ、弱みにしろ、いずれにせよ、自分の個性であり、その個性を活かし、外部環境に対応することが大切です。

SWOT分析を利用したビジネスモデル構築手順(すべき行動の立案)

アウトサイドインの方法または、インサイドアウトの方法により、SWOTの表が完成したら、次の作業に移ります。

まず、SWOT各項目から、すべき行動を導き出します

S・・・ 自分の強みを活かす方法。あるいは強みを強化する方法

W・・・ 自分の弱みを活かす方法。あるいは弱みを補う方法

O・・・ 機会の活かし方

T・・・ 脅威の解消方法。脅威の利用方法

強みは、いかに有効的に活かすかを考えると同時に、さらに、その強みを強化する方法を考えます。弱みは、補わなければなりませんが、本当に弱みですか?弱みが分かるからできる行動はありませんか?弱みを活かす方法は?

外部環境の機会(チャンス)をどうやって活かしますか?

外部環境の脅威はどのように回避しますか?その脅威はライバルや顧客にとっても脅威ではありませんか?その対策が新しいビジネスになりませんか?

次に、SWOT各項目を組み合わせて、新しい行動を導き出します

S×O 強みを活かして外部機会に対応する方法。強みを強化する

S×T 強みを活かして外部脅威を解消する方法。脅威を機会に変える

W×O 弱みを活かして外部機会に対応できないか。弱みを解消する

W×T 弱み+外部脅威のリスクをいかに回避し、次にどうつなげるか

弱点は個性

一般に、伝統的には、弱みや脅威と言われる弱点は、避けるべきことや克服すべきことと、考えられれて来たが、これからの時代は、むしろ、弱点は個性である」と考え、いかに弱点である個性を活かすかを考えるのもユニークなビジネスモデルを構築するための有効な方法になるのではないかと思います。

 

(この本文は、当職発行の2008年9月15日発行のメールマガジン「起業、開業、会社設立準備とビジネスモデル」から抜粋しております。)

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